なぜ眠るのか?
睡眠は体のためにとるものと思われがちですが、実は脳が休息するためにとても大切な時間です。体のための睡眠は全体の5分の1しかなく、睡眠のほとんどは脳のためになります。
体の疲れは横になっているだけでもある程度回復できますが、意識や記憶などの知的活動を行う脳は、起きている限り休息することができません。睡眠は脳の活動を休ませ、精神的な疲労を回復するのに大切なものなのです。
脳の疲れが溜まるとちゃんと機能しなくなり適正な指令が出せなくなるなどの影響がすぐに出始めるため、そうならないようにするためのものが睡眠なのです。
また、睡眠時には成長ホルモンが分泌され、細胞の新陳代謝を活発化して皮膚・筋肉・骨などの人体を成長させ、傷ついた組織を効率よく修復する働きがあります。
また、ランチを取ったあとに眠くなるのは「人は午後に眠くなる」体内リズムをもっているからです。眠くなったら無理をしないで15分ほどの昼寝をするのが効果的です。あまり長い時間昼寝をしてしまうと深い眠りに入ってしまい、起きたときに頭がボーっとするなどかえって逆効果になりかねません。夜の睡眠に影響ないように昼寝をする場合は15時までにしましょう。横になる必要はなく、机の上での居眠りで十分です。このことはいろいろな調査でも明らかにされており、昼寝をすることによって午後の集中力を高め、効率よく仕事をすることができるようになります。
レム睡眠の役割
レム睡眠は体の休息と考えられています。しかし、このときに昼間の一時的な記憶を長期的な記憶に移行していると考えられていて、昼間の学習が多ければ多いほどレム睡眠の増えることがわかっています。
ノンレム睡眠の役割
ほとんどの下等生物にはノンレム睡眠がないことからも、ノンレム睡眠は進化の過程で脳を休ませるためにできたと考えられています。
t475t wrote: