ぐっすりと眠れる環境づくり
快適な睡眠を得るためには、寝室環境は重要です。考えてみれば、寝室は一日の4分の1以上を過ごす大切な場所です。
インテリアや部屋全体の雰囲気などに配慮しながら、快適な寝室環境を心がけましょう。
寝具
ぐっすりと眠るため、快適な寝具は重要となります。
一般的に快適な寝具とは、柔らかく軽い掛け布団、適度な堅さの敷布団、自分の首にあった高さの寝具が条件といわれています。素材、肌触り、そして寝心地のよさにこだわって快適な寝具を選びましょう。
理想的な寝床気象は温度33度、湿度50%とされていますが、これは年中同じです。よって、夏には夏、冬には冬の季節に応じた寝具の組み合わせも必要です。
- 掛け布団
体に直接ふれる掛け布団は汗を吸収強いやすく、保温性のあるものを選びます。羊毛や羽は軽く、寝返りを妨げないためお勧めです。 - 敷布団
柔らかすぎず(体が沈みこんでしまうため、肩こりや腰痛の原因となります)、堅すぎず(寝返りがしにくく安眠が妨げられます)、重心のかかる頭・肩・腰などをしっかりと支える適度な堅さが必要です。 - 枕
基本的に自分の体に合う枕が良い枕ともいえますが、理想的な枕の条件は頚椎の自然なカーブが保てる高さと形状であることです。肩から首にかけてもカーブに合っていないと、安眠の妨げになってしまいます。
音
生活音の少なくなる夜間は、ちょっとした物音が寝付けない原因になります。
外からの騒音には、2重の冊子や雨戸、厚手のカーテンなどで防音対策をしましょう。
光
寝室の明るさは20~30ルクス(おぼろげにものの形が見える程度)が良いとされています。
眠りに入るときは、部屋全体の照明は消して、明るさのコントロールできるスタンドなどで照明し、ゆっくりと眠りに入る環境を整えます。
湿度・温度
夏が25度、冬が15度。湿度は年間を通して50度が理想的だといわれています。
エアコンで温度調節する場合は冷房は25~28度、暖房は18~22度を目安に設定します。ただし、冬場の暖房は乾燥の原因となるため、湿度調整を行いましょう。
コンディション作り
スムーズに眠りにつくためには、眠る1~2時間前から脳をリラックスさせましょう。
眠る前にいつもすることを自分なりの「セレモニー」として決めておくと、体も脳もスムーズに眠りの準備へと入り易くなります。
- ぬるめのお風呂でリラックス
37度~39度くらいのぬるめお湯にゆっくりつかるとリラックスできます。
(×寝る前に熱い風呂に入る) - ハーブティー
ハーブティーにはカフェインは含まれておらず、香りにもリラックス効果があります。
(×コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物、喫煙) - 空腹時はホットミルクを飲む
空腹感を和らげると共に、心地よい眠りを誘います
(×寝る前のおやつや食事) - 音楽や環境ビデオ
眠りをさそう音楽や、心を落ち着かせるビデオなどでリラックスします
(×テレビやゲーム・パソコン、勉強や激しい運動) - リビングの照明を控えめに
昼間のような照明は自然な眠気の妨げになります
(×明るすぎる室内照明)