むずむず脚症候群(レストレッグ症候群)
むずむず脚症候群とは、就床時や中途覚醒時に下肢(片側のときもあれば、両側のこともある)、とくにふくらはぎや脚の裏に「むずむず感」「火照り感」「虫が走る感覚」「傷み痒み」といった異常感覚が出現する症状です。
そういった異常感覚のため、患者は布団から両足を出して冷やしたり、歩き回ったり、両足をばたばたさせます。こうやって動かすことにより、一時的に改善しますが、再び就床すると同じ症状が出てきて、それが真夜中から早朝まで続きます。
そのために、著しい入眠困難を特徴とする睡眠障害が認められますが、同時に強い焦燥感をともないます。
むずむず脚症候群は通常、中年のときに発症し、年を経ると共に悪化していきます。しかしながら、非常に多くの患者は20歳ころから兆候があります。
むずむず脚症候群の治療方法には薬物療法を含む様々なものがあります。この疾患について十分な知識と理解のある医者の治療を受けることで、症状を改善させることができます。
むずむず脚症候群診断基準
- 夜間に生じる下肢の不快な感覚、または入眠困難の訴え
- ふくらはぎ内部に生じる「虫が這う」といった不快感があり、しばしば下肢全体に疼痛を伴う
- この不快感が下肢の運動により改善する
- 睡眠ポリグラフ検査(被験者の体にセンサーを取付け、睡眠時おける脳波、眼球運動、筋電図、呼吸運動、心電図、酸素飽和度などを終夜記録するもの)で、睡眠開始時に下肢の運動が認められる
- 異常運動の原因となるほかのないかあるいは精神科疾患が存在しない
- 他の睡眠障害がある場合でも、それが原因となって症状が生じているのではない
最小基準 = 1+2+3
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