睡眠の仕組み

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日本人の5人に1人は睡眠にトラブルを抱える

近年の生活習慣の乱れやどんどん増えるストレスなどにより睡眠にトラブルを抱える人が増えているようです。
厚生労働省の調査によると、現代人の5人に1人が睡眠に問題を抱えていることがわかりました。また、長期の不眠で悩んでいる人は10人に1人の割合にもなります。
理由の大半は多忙により睡眠時間が取れない(50.8%)ことと精神的ストレス(20.5%)でした。現代社会では、不眠は生活習慣病の一種となってしまったのかもしれません。

 

睡眠の仕組み

睡眠には2種類あります。眠りの浅いレム睡眠(体が眠っていて脳が起きている状態)と、眠りの深いノンレム睡眠(脳が眠っていて体が起きている状態)です。睡眠はまずノンレム睡眠から始まり次にレム睡眠へと移行し、そしてまたノンレム睡眠へ移行するという繰り返しを約90分おきに4~5回行います。
しかし、実は体のための睡眠は全体の5分の1しかなく、睡眠のほとんどは脳のためになります。睡眠は体の疲れをとるものだと思われがちですが、実は脳の疲れを取るためのものなのです。
このために、脳の進化した生物はレム睡眠とノンレム睡眠をうまく使い分け、脳を休ませているのです。

 

レム睡眠とは

Rapid Eye Movements(急速眼球運動)の頭文字をとってレム睡眠と呼ばれています。このときの脳波を見てみると、脳の活動は起きているときのものと似ていますが、全身の筋肉の力は抜けていてリラックスしている状態になります。レム睡眠は目覚めの準備状態でもあり、このときに目覚めるとスッキリとした感じになります。夢はこの脳が起きている状態のレム睡眠時に見るといわれています。レム睡眠時の特徴は以下になります。

 

ノンレム睡眠とは

レム睡眠時以外をノンレム睡眠と呼びます。睡眠はこのノンレム睡眠から始まり、1時間半の周期でレム睡眠と交互に移行します。このときの脳波を見てみると、脳の休息のため脳の活動が遅くなっています。眠くてどうしようもないときにちょっと寝るだけで頭がスッキリするのはこのためと考えられています。ノンレム睡眠時の特徴は以下になります。

ちなみに、他の生物はどうなのでしょうか。



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